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ぼくの記憶は、80分しかもたない-映画「博士の愛した数式」

交通事故によって記憶障害を負った数学博士と、博士の家で働く家政婦・息子との交流を描いた作品です。

小川洋子原作の小説「博士の愛した数学」が映画化され、2006年正月に全国松竹・東急系にてロードショーとなります。

「脳外傷」という言葉が出てくるわけではありませんが、主人公の博士は交通事故によって80分しか記憶が持たない障害を持つ人として登場します。名前が覚えられなかったり、同じ事を何度も質問したり、メモを貼り付けたり、…と、高次脳機能障害ならではの姿が描かれており、映画の世界とは思えないほどの「実感」を得ることと思います。

博士とそれを取り巻く人々の関係がどのように表現されているのか興味深いところです。映画の世界と現実世界のギャップはもちろんあると思いますし、それをふまえた上で見るべきだとは思いますが、脳外傷による高次脳機能障害を題材にした映画が全国一般公開されるということで一見の価値はあると思います。

ドキュメントアクション

「博士の愛した数式」見てきました

投稿者: koja 投稿日時: 15時46分
早速、脳外傷(高次脳機能障害)の息子と映画を見てきました。
事前に息子には「あくまでもこれは映画だからね」と話をし、息子がどう受け止めるかちょっぴり不安に思いながら出かけました。

数学の教師になったルート君の回想から始まった映像はとても美しく、時の流れは音楽と共に穏やかに過ぎていきました。

「ああ~私もこの映画のように毎日を静かで穏やかな日々を過ごしたい」

博士のように80分こそ記憶が持たないわけではないけれど、自分がトイレに入って用を足したのか、さっき何を食べたのか毎日の些細なことが記憶に残らず、でも失敗を繰り返しながら仕事にも就いている息子は、自分なりに努力をし高次脳機能障害という自分の障害と向き合って毎日を過ごしています。
時々、自分の現状に絶えられず、感情のコントロールをすることが難しくなり暴言、暴力が出てくる息子の姿を見ると、その気持ちをどうしてやることも出来ずただ見守るだけの自分に腹立たしく感じることも多々あります。

映画を見た息子の感想
「高次脳機能障害を知らない人が作った映画かな、僕はもっと辛い思いをしているけれどナア~。でも、いろんな人達に助けてもらってもいるけれどね。」

博士のように穏やかに毎日を過ごしている方も見えると思いますが、現実は障害を持った年齢にもよりますが当事者も家族も大変な思いをしています。

私が穏やかに生活したいと思っている以上に息子は、高次脳機能障害の人達は毎日を精一杯生きています。

現実は厳しいことですが、この映画をごらんになった方が一人でも多く高次脳機能障害と言う言葉を知ってもらったことに意義があると思います。

怒ったり、泣いたりと大変ですが息子と映画を見に行ける私は幸せです。笑え合える日もあります、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。
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