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地域障害者職業センター

ハローワークと地域障害者職業センター


脳外傷の当事者が仕事を持つためには高いハードルがあるのは事実です。例えばハローワークでは「障害をお持ちのみなさまへ」というページはあるものの、やはり中心となるのは身体障害者などであり、脳外傷などによる高次脳機能障害を持つ人への対応はまだまだであるようです。

障害の程度にも依りますが、まずは地域障害者職業センター(一覧)へ相談してみるのも一つの手です。地域障害者職業センター(以下「職業センター」)は独立行政法人「高齢・障害者雇用支援機構」が運営し、またハローワークと密接に連携しており、職業センターで職業準備や訓練などを受けた後に、その準備や訓練を生かせるような仕事をハローワークで探す、ということができます。

職業センターの業務


職業センターは各都道府県にありますが、ここでは三重障害者職業センターで取材したことを元にその業務内容を見てみたいと思います。

業務の柱としては大きく、職業評価、職業準備支援事業、職場適応援助者による支援事業の3つがあります(他にも職場適応始動、知的障害者および重度知的障害者の判定なども行っています)。

職業評価

職業評価は、当事者の現状をふまえ、適切な就職が出来るように「職業リハビリテーション計画の策定」を行うことを目的とし、流れとしては以下のようになります。

  • 相談や各種検査などの実施
  • 障害の状況、本人の希望などの情報収集
  • 職務試行法(*)の実施
(*)事業所で一定期間実際の作業を行い、作業能力や特性などを把握する

これらの評価を終えた後に、評価結果をふまえた上での相談・助言を行います(職業リハビリテーション計画の策定)。

職業準備支援事業

準備支援事業は、職業生活を送る上で必要な「職業準備性(労働習慣)」を身につけることを目的とします。例えば…

  • 職場の基本的ルール…遅刻・早退・欠勤をしない etc.
  • 基本的な作業態度…指示に従い正確に作業が出来る etc.
  • 適切な作業態度…意欲的に作業をする、作業に集中する etc.
  • 適切な対人態度…その場に応じた言葉遣いができる、周囲の人と協調できる etc.
  • 通勤に関する知識・技能…交通機関の具体的な利用法、緊急時の連絡 etc.

ここで行う作業内容としては、以下のようなものがあります。

  • ボールペンの組み立て・分解作業
  • ワイヤーグリップの組み立て・分解作業
  • ベルトコンベアを使用した流れ作業
  • ゼムクリップの仕分け・計数作業

またこのほかにも以下のような講座が開講されます。

  • 職場のマナーやルール
  • 履歴書の書き方
  • 求職活動の進め方
  • 面接の受け方
  • 健康管理

これらの作業や講座などを9時~16時まで行い、これを8週間程度続けることになります。もちろんここの状況に応じて期間を調整する場合もあります。

ジョブコーチ(職場適応援助者)による支援事業

たとえ仕事を持つことができたとしても、当事者や家族の不安はつきないものです。本当に新しい仕事ができるのだろうか、職場の上司や同僚とうまく やっていくことができるだろうか、etc. こういった不安を取り除くために障害者と事業者の間を取り持ってくれるのがジョブコーチです。ジョブコーチは、職業センターの策定した支援計画に従って、 障害者とともに実際の作業現場に赴き、人間関係に関わる支援や作業遂行能力の向上などさまざまなサポートを行います。また障害者のみならず、家族や事業主 に対してもいっそうの理解やアドバイスなどを行います。支援期間は原則として1ヶ月~7ヶ月となっています。

ただしジョブコーチによる支援事業を展開するに当たっては、事業主に対して謝金を支給することになっており、予算の少ない職業センターでは希望者全員に対して支援を行うのが難しいというのが現状のようです…。


まとめ


以上のように職業センターは障害者の持つ問題に対してさまざまなサポートをしてくれます。まずは一度相談してみてはいかがでしょうか?