高次脳機能障害者の症状
高次脳機能障害の出現しやすい症状を説明します。
認知障害(高次皮質機能障害)
- 記憶障害
- 物の置き場所を忘れたり、新しい出来事を覚えられません。そのために何度も同じ事を繰り返したり、質問したりします。数分で忘れたり、前日のことを思い出せない等、記憶障害のタイプはさまざまです。
- 注意障害
- ぼんやりしていて、何かをするとミスばかりします。2つのことを同時にしようとすると混乱し、集中力も持続しません。
- 遂行機能障害
- 自分で計画を立てて物事を実行することができません。人に指示してもらわないと何もできず、行き当たりばったりの行動をします。人からは段取りが悪いと注意されます。
- 病識欠落
- 自分か障害を持っていることに対する認識が上手くできません。障害がないかのように振る舞ったり、話したりします。いろいろトラブルが生じ ても自分が悪いことに気づかず、さらにトラブルが大きくなってしまいます。自分の障害を認識しないため、なかなか訓練も進みません。
- 半側空間無視
- 目には見えるのに左側にある人や物を認識できません。左側にある物にぶつかったり、左側にある物を食べられないことがあります。主に、脳卒中で右大脳半球を損傷した人に見られます。
- 失語
- 音は聞こえるのに他人の言っていることが理解できず、あるいは滑らかに話せなくなります。文字の理解も傷害されます。言葉を全く出せないタイプもあります。
- 失効
- 麻痺は無いのに道具が上手に使えなかったり、極端に間違った使い方をします。
- 失認
- 目は見えるのに物の色や形が理解できない、人の顔が見分けられない等、損傷部位によって様々なタイプがあります。字が読めない、左右がわからない、指を認知できない等のタイプもあります。
精神機能障害
- 依存性・退行
- すぐに他人を頼るようなそぶりを示したり、子供っぽくなったりします。
- 欲求コントロール低下
- 我慢ができなくて、何でも、無制限に欲しがる症状です。すく名物を食べたり飲んだりするばかりでなく、お金を無制限に使ってしまうことがあります。親のしつけが悪いと誤解されることもあります。
- 感情コントロール低下
- 場違いの場所で怒ったり、笑ったりします。ひどい場合には、たいした理由もなく突然感情を爆発させて暴れることもあります。チョットしたことですぐに怒り出す場合は、易怒性と呼ばれます。
- 対人技能拙劣
- 相手の立場や気持ちを思いやる事が出来なくなり、よい人間関係を作ることが難しくなります。挨拶が出来ない、注意されても謝ることが出来ない、礼節を守られないと言う場合もあります。
- コミュニケーション障害
- 一度話し始めたらずっと話し続けてしまう多弁という症状や、言葉の選択が不適切で相手を不愉快にしてしまう場合があります。話の道筋が変わってしまい、要領を得ないこともあります。失語症とは違うタイプのコミュニケーション障害です。
- 固執性
- 一つの物事にこだわって、容易に行動を変えることが出来ません。いつまでも同じ事を続けることもあります。
- 意欲・発動性の低下
- 自分では何もしょうとせず、他人に言われないと物事が出来ないようなボーッとた状態です。放っておくと一日中自分の部屋で過ごしている人もいます。抑うつと違い何をするか尋ねても理解できていません。声掛けがないと行動できません。
- 抑うつ
- 憂鬱な状態が続いて、何も出来ないでいることです。詳しく尋ねれば、何をするかはわかっています。
- 感情失禁
- 些細なことで泣いたり、笑ったりしてしまうこと。
