管理画面からみるPlone3.0ベータ(前半)

Plone3.0も進行中のプロポーザルが現時点で残り5つ、そろそろ完成に近づいてきたかなというところでプレビューをしてみたくなりました。

Plone3.0はUIフォーカスのリリースでAjaxインターフェイスが多用されている点が目立ちますが、Ajaxという技術的側面以外にも使いやすさの向上が図られているようです。ページなどにおけるルールやポートレットの配置、バージョニングなどおもしろそうな機能が多くあるようですが、とりあえず個人的に興味があるのは管理インターフェイスなので、旧バージョンとの違いなどを確認する意味でいろいろみていきたいと思います。

サイト設定で設定できるもの

まずパッとみてわかるのは、サイト設定で設定できる項目の多さです。

Plone 2.5.2と比較してみると、2.5.2が12項目であるのに対して3.0は19項目となっています。これは今まで基本的にZMIで設定していたような項目がPloneの管理インターフェイスで設定できるようになったことによります。また一つ一つの項目の中身を見てみても、これまでよりもより細かい設定ができるようになっているようです。

それでは順番に見ていくことにします。

プロダクトの追加と削除

いわゆるquickinstallerです。これは変化がないようです。もちろんZMIの「portal_quickinstaller」からインストール・アンインストールを行うことも可能です。

プロダクトの追加と削除

個人的に注目したいのは新しいPloneのテーマプロダクトである「NuPlone」です。さきほどバージョン0.7が出ましたが、日本語のサイトでかっこよく表示されるにはもう少し時間がかかりそうです。

メールの設定

これまでメールサーバの設定とメールの差出人の設定が別々になっていたのですが、これが統合され、このメールの設定画面で両方を管理するようになりました。

メールの設定

この設定画面では、サーバの設定画面と差出人の設定画面をボタンで切り替えるようになっていますが、このように1つの画面を複数に分割し、Ajaxを使っていったりきたりするという振る舞いはPlone3.0の大きな特徴の一つです。他の設定画面はもちろん、通常のドキュメント表示・編集などでもこの方法がとられています。

テーマの設定

これまでは「スキン」という設定項目でしたが、「テーマ」という単語に置き換わりました。これはPloneの言葉遣いでは「スキン」という単語がテンプレートやPythonコード、CSSなど、インスタンスをどのように表示するかという(ロジックも含めた)大きな枠組みを指す単語であるのに対して、「テーマ」というのがビジュアル面の表示に特化した言葉であることからこのようになったのではないでしょうか。

用語に関してはLimiのチュートリアルに書いてありました。

テーマの設定

設定内容として気がつくのは、外部リンクに関する項目があるということです。

外部リンクに関する設定項目は2つあって、一つは外部リンクにアイコンをつけるかどうかという項目(Mark external links)と、もう一つはそれらの外部リンクを新しいウィンドウで開くかどうかという項目(External links open in new window)です。ただし2番目の項目である「External links open in new window」は「Mark external links」にチェックが入っている場合に限り有効です。

新しいウィンドウでリンクを張るには「target = _blank」などを利用するのが一般的だと思いますが、xhtmlにおいてはtarget属性が認められていません(Ploneのマークアップはxhtmlです)。そこでxhtmlでマークアップした文書についてはjavascriptで新しいウィンドウにリンク先を表示するようにするわけですが、おそらくそういった事情からこのような項目がもうけられているのではないでしょうか(単なる予測ですが)。

カレンダーの設定

これは新しく追加された設定です。この設定によって、カレンダーを何曜日から始めるかといったことや、カレンダーに表示するべきイベントの状態を選ぶことができるようになります。

カレンダーの設定

※Plone 2.5ではワークフローの状態はZMIから選ぶことができます。またZMIでの設定では、イベント以外のものをカレンダーに表示することもできます(2.5、3.0とも)。

メンテナンス

これも新しく追加された設定です。Zopeをシャットダウンしたり、データベースのパッキングをコントロールしたりすることができます。うーん、あんまり使わなそう…。

メンテナンス

コンテンツタイプの設定

これも新しく追加された設定ですが、2.5のワークフローの設定とほぼ同じような機能を持った設定のようです。

2.5ではワークフローは1つ(厳密には2つ)しか用意されていませんでしたのでワークフローの設定画面が用意されていたのだと思いますが、3.0ではよく使われると思われるワークフローが4つ用意されています。「これだけあれば細かいワークフローの設定はいらないだろう、細かくカスタマイズしたいならZMIで」というような感じでワークフローの設定をなくし、逆にコンテンツタイプセントリックな設定項目を増やした、というように見て取れます。

簡単に言えば、2.5での、コンテンツタイプに対するワークフローの割り当て設定を拡張したもの、という感じでしょうか。

ポータルの設定

検索に含めるかどうかが決められるというのは便利そうですね。

スマートフォルダの設定

個人的にはあまり使う機会のないスマートフォルダの設定です。これは2.9と変わりありません。

スマートフォルダの設定

マークアップの設定

これも新しく追加された設定です。いわゆるportal_transformの設定でしょうか。デフォルトのフォーマットを決定したり、利用可能なフォーマットを選ぶことができます。

マークアップの設定(テキストマークアップ)

画面を切り替えるとWiki記法の設定をすることができます。

マークアップの設定(ウィキ)

やっぱりコンテンツはなるべく入力が簡易なフォーマットで作成したいというニーズは多いのでしょうか。個人的にはコンテンツのフォーマットを考えるときは常にHTMLが脳内を駆けめぐっているので、Kupuで入力するのが一番楽ちんなのですが。

ユーザやグループの設定

一見2.5の画面と変わっていないように見えますが、設定が増えています(「settings」というタブが増えている)。

ユーザの概要

この「settings」タブは以下のようになっています。

ユーザとグループの設定

ユーザやグループが多いか少ないかでユーザインターフェイスにおける表示の仕方を変えるようです。多くのユーザやグループを抱えているポータルの場合には、すべてのユーザやグループをリストとして表示するのは大変なので、リストを表示する代わりに検索画面を表示する、ということらしいです。

コンテンツルールの設定

これは新しく追加された設定です。個人的にはとてもおもしろい機能だと思います。フォルダなどのコンテナに対して特定の条件を付与し、その条件にマッチしたときに特定のアクションが実行されるというものです。

コンテンツのルール

試しにルールを作ってみることにします。

ルールの追加

「Add content rule」ボタンをクリックするとルールの追加画面へいきます。

ルールの追加

ここでは条件やアクションなどはまだ設定しませんので、タイトルやトリガとなるイベントを設定しておきます。ここではトリガとして、オブジェクトがこのコンテナに追加される(Object added to this container)、という項目を選びましたが、他にも、オブジェクトがコンテナから削除されることや、ワークフローの状態が変更されるといったことをトリガに設定することもできます。

「save」ボタンを押せばとりあえずルールが追加されます。

テストルールが追加された

条件の追加

追加されたルールに対して実際に条件やアクションを設定するためにルール名をクリックします。右下に条件やアクションを追加する編集部分があるのが見えますね。まずは条件を追加してみることにします。

コンテンツタイプベースの条件を編集

利用できる条件はいくつかあるのですが、ここでは上記のルール設定のトリガとしてオブジェクトが追加されることを選択したので、コンテンツタイプベースの 条件を追加することになります。すなわち、特定のコンテンツタイプのアイテムが追加されたときに〜する、というような感じになるわけです。

ここではオブジェクトとして「Image」を選択しました。

コンテンツタイプベースの条件を追加

アクションの追加

次はアクションの選択です。イメージオブジェクトが追加されるときにどうするのか、ということを設定するわけです。

アクションにもいろいろあるわけですが、今回は試しに「Image added」というメッセージを表示することにしてみます。

条件がマッチしたときのアクションを追加

これでめでたくルールに条件とアクションが設定されました。

ルールが編集された

条件となるコンテンツタイプとして「Image」を選び、それに対するアクションとして「Notify user」を選びましたので、このルールを適用したフォルダでは、画像を追加したときにユーザにメッセージが表示されるはずです。

ルールの適用

それでは実際にフォルダにこのルールを適用してみることにしましょう。

テスト用のフォルダを追加すると「Rules」というタブが見えますので、これをクリックすると適用するルールを選ぶことができるようになります。

ルールをフォルダへ適用

このフォルダにだけ適用するのか、サブフォルダにも適用するのかを選択することもできます。

この状態でこのフォルダへ画像を追加してみると、めでたく「Image added」というメッセージが表示されました。

お知らせメッセージ

今回は非常に単純な例で試してみましたが、設定できる条件やアクションの組み合わせによっては非常に便利に使える機能ではないのかなと思いました。

前半終了

さてこれでようやく半分の設定項目を見てきたことになります。おもしろそうな機能、便利な機能が増えているようで正式なリリースがとても楽しみになってきました。

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Re:管理画面からみるPlone3.0ベータ(前半)

投稿者 ats 投稿日時: 2007年05月03日 21時23分

Plone 2.xのバージョンが...

Re:管理画面からみるPlone3.0ベータ(前半)

投稿者 nyusuke 投稿日時: 2007年05月03日 23時25分

思い切りZopeのバージョンと間違えていました…。
ご指摘ありがとうございます。

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