合奏上の注意

モーンダーレンを演奏する上での注意点をまとめておきます

時系列順にまとめた注意点

冒頭部〜9小節め

冒頭部のフルートソロは、ノルウェーの作曲家グリーグの「ペールギュント組曲」の「朝」のモチーフを思わせます。人々が目覚めようとするすがすがしい朝の雰囲気を思い描きながら演奏したいところです。

9〜17小節め

合奏になる部分ですが、前半は木管による旋律、後半は金管による旋律(サックスもあるけど)という具合に主役が変わりますので、木管のやわらかい音色と金管中心の艶のある響の違いを出したいところです。

全体
TSax, Euphはテンポキーパーなので8分音符を焦らずに
11小節めアウフタクト
Fl, Clの旋律の切れ目と、TSax, Euphの8分音符の縦をあわせること
15小節めアウフタクト
Tp, Hrの旋律の切れ目と、TSax, Euphの8分音符の縦をあわせること

25〜41小節め

前半で一番盛り上がる部分です。雄大なモーンダーレンの風景を表現しましょう。しかし大きくなりすぎず音色がきつくなりすぎないように注意です。

27小節め〜
Euphの動きが非常に重要です。1小節という非常に短い時間ですが、その中でcresc/decrescしましょう。

41〜65小節め

いよいよメインテーマに入っていきます。途中盛り上がる部分がありますが、曲後半に同様の盛り上がりがあってそこが曲全体の頂点になっているので、きつくならないようにやさしく、あたたかい音色を心がけましょう。

49小節めアウフタクト
crescはやや強めに、とくにTubaのB♭→Asはとても気持ちいい部分なので大きめでOKです。
49小節め〜
Cl, ASaxの旋律は8分音符を正確に吹くこと。「符点8分+16分」と「8分+8分」はしっかり正確に吹きわけること。あいまいになってはいけません。
53小節めアウフタクト
TSax, Euphは休符を正確に休んでください。そこの休符に、旋律のアウフタクトが入るので絶対に邪魔しないでください。
59小節め
盛り上がる部分ですが、記譜上ではmfとなっています。大きすぎる音量はNGですので、やはりやさしくあたたかい音色を意識して吹きましょう。

 65小節め〜91小節め

曲の雰囲気ががらっと変わるところです。移調し、しかも早いパッセージが続きますので、運指を間違えないようにしてください。イメージとしては「空から見たモーンダーレン」という感じでしょうか。伴奏系の「ロングトーン+細かい音符」というのがこの雰囲気を作っています。ロングトーンは透明な感じを出すために息の量をできるだけ変えずに、細かい音符はスタッカートをなるべく短く吹いてみてください。

79〜81小節め
Fl, Clによる旋律とそれに呼応するTSax, Euphのつなぎが大切です。双方がつながってひとつの旋律を作っているつもりで、縦、音量ともに同じくらいになるようにします。
82小節め
ここから全員で音量とテンポを変えて88小節めに向かいます。後ろ2拍でsubit decrescしてください。絶対に。decrescしてmpから87小節めにfになりますので、ここでdecrescしておかないと87〜の盛り上がりが活きてきません。
85〜87小節め
2小節=6拍になりますが、「2拍+2拍+2拍」と考えて段階的にritします。実際にはcrescもしているのでrallと同じ意味になりますが、ここでは音量よりも縦をあわせることに注意を向けてください。

 91小節目~115小節目

曲全体の盛り上がりの部分です。すべてのパワーを集中させて吹きましょう。

91〜107小節め
 87小節目からの盛り上がりがいったん終了→107小節目の盛り上がりに向かいます。テンポ早め、表現 あっさりで進んでいきますが107小節目からの盛り上がりは3小節ほどしかありませんので、105、106小節目からはその準備のためにナチュラルrit をかけていきましょう。
109小節め~115小節め
盛り上がりから落ち着いていくところですが、111、112小節目は局部的にテンポを速くしますので注意してください。

115小節目~さいご

ここからはクールダウンです。ほてった体を冷ますように静かで穏やかな気持ちで吹いてください。カンタベリーコラールの最後をイメージするといいと思います。

日が落ちてだんだんと夜が更けていくモーンダーレンの風景のように、静かに。静かに。

115小節目~125小節目
できればゆっくり吹きたいところですが、ソリストのブレスの問題もありますのであまりテンポは落とさずに行きます。
 126小節目~
ソ ロでテンポを落とさなかった分、ここでグッとテンポを落としていきます。ここで落としたテンポは134小節目までキープしてください。記譜上では129小 節目でpoco rall.、130小節目からmeno mossoですがこれは無視してもらってナチュラルritがかかる程度で結構です。134小節目からはClとEuphのメロディに合わせてください。ここ でメロディと最後の和音をつなぐのはTpです。非常に大切な動きなので縦をしっかり合わせてください(特に音が変わるタイミング)。